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2026年8月6日木曜日

【2026年6月の実質賃金】1.6%増で6か月連続プラス!暮らしは本当に楽になった?📈💴

 

厚生労働省が2026年8月5日に発表した「毎月勤労統計調査」によると、2026年6月の実質賃

金は前年同月比で1.6%増加しました。

実質賃金が前年を上回るのは、2026年1月から6か月連続です。物価上昇が続くなかでも、

賃金の伸びが物価上昇率を上回ったことを意味します。

6月の主な結果

項目

金額・指数

前年同月比

現金給与総額

53万1,677円

3.4%増

毎月の定期給与

29万9,232円

3.4%増

所定内給与

27万9,189円

3.4%増

特別給与・賞与など

23万2,445円

3.5%増

実質賃金指数

144.1

1.6%増

物価上昇率※

1.9%

※「持ち家の帰属家賃を除く総合」の消費者物価指数。事業所規模5人以上が対象です。

厚生労働省「2026年6月分結果速報」

実質賃金とは?

実質賃金とは、給料の金額から物価上昇の影響を取り除き、「実際にどれだけ商品や

サービスを買えるか」を表した数字です。

例えば、給料が3%増えても物価が4%上がれば、実質的な購買力は低下します。

反対に今回のように、

名目賃金3.4%増 − 物価上昇率1.9% ≒ 実質賃金プラス

となれば、平均的には賃金の購買力が改善したと考えられます。

ただし、統計上は指数同士を用いて計算するため、単純な引き算と実際の1.6%には多

少の違いが生じます。

なぜ実質賃金が増えたのか?

1.春闘の賃上げが基本給に反映された

2026年の春闘では、大手企業を中心に高い賃上げが続きました。その結果、基本給を

中心とする「所定内給与」が3.4%増加しています。

所定内給与が3%以上伸びるのは6か月連続で、33年8か月ぶりの動きです。一時的な残業

代だけでなく、基本給部分が伸びている点は前向きな材料です。

2.夏のボーナスが増えた

6月は夏の賞与を支給する企業が多い時期です。賞与などの特別給与は23万2,445円で、

前年同月比3.5%増となりました。

ボーナスの増加が現金給与総額を押し上げ、実質賃金のプラスにも寄与しました。

3.賃金の伸びが物価上昇を上回った

物価は前年同月比1.9%上昇しましたが、現金給与総額は3.4%増えました。ガソリンや

公共料金などの負担は上昇したものの、平均賃金の伸びのほうが大きかったため、

実質賃金は1.6%増となりました。ロイターの報道

6か月連続プラスの意味

最大の意味は、「賃金が物価に追いつけない状態」から抜け出しつつあることです。

実質賃金の上昇が続けば、家計には次のような効果が期待できます。

  • 食料品や光熱費の値上がりを吸収しやすくなる

  • 消費者心理が改善する

  • 外食、旅行、家電などへの支出が増える

  • 個人消費が日本経済を押し上げる

  • 企業の売上や利益が伸び、次の賃上げにつながる

賃金上昇と消費拡大が循環する「賃金と物価の好循環」に近づいたことになります。

それでも生活が楽になったと感じにくい理由

実質賃金が1.6%増えても、すべての家庭が同じように恩恵を受けるわけではありません。

平均値と自分の給料は違う

現金給与総額53万1,677円には、正社員だけでなくパート労働者も含まれる一方、6月の

ボーナスも含まれています。一般労働者の給与総額は71万5,604円でしたが、賞与の影響

が大きく、通常の月給を表す数字ではありません。

食料品などの値上がりが重い

実質賃金の計算には幅広い商品・サービスの価格が使われます。しかし、食料品、電気代、

ガソリン代など生活に欠かせない支出が大きく上がれば、低所得世帯や年金生活者ほど負担

を強く感じます。

手取り額とは異なる

現金給与総額は、所得税や住民税、社会保険料を差し引く前の金額です。賃金が増えても

税金や社会保険料が増えれば、手取りの伸びは小さくなります。

働いていない人には直接届かない

この統計は労働者の賃金を対象としているため、年金生活者や無職の人の収入改善を示す

ものではありません。年金の伸びが物価上昇に追いつかなければ、生活実感は厳しいままです。

今後の注目点

6月は夏のボーナスが含まれるため、7月以降も実質賃金のプラスが続くかが重要です。

特に注目したいのは次の4点です。

  • 基本給の3%台の伸びが続くか

  • 中小企業にも賃上げが広がるか

  • 食料品やエネルギー価格が落ち着くか

  • 税金や社会保険料を引いた手取りが増えるか

また、賃金と物価の好循環が定着すれば、日本銀行が追加利上げを検討する材料にも

なります。ただし、金利が上がれば預金金利には追い風となる一方、住宅ローンや企業

の借入負担は増えます。

まとめ

2026年6月の実質賃金1.6%増は、物価高に負けない賃金上昇が6か月続いたという点で、

明るいニュースです。基本給とボーナスがともに増えており、賃上げが一定程度定着し

てきたこともうかがえます。

一方、6月は賞与の影響が大きく、平均値と個々の生活実感には差があります。本当に

暮らしが改善したと判断するには、通常の月給や手取りが継続して増え、食料品など身

近な物価の上昇を上回れるかを見極める必要があります。

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